こんにちは、理想の部屋作りをしているとざわです。
今回レビューするのは、DELL(デル)が手掛ける高級ゲーミングブランドAlienware(エイリアンウェア)の「AW3423DWF」です。
量子ドット(QD)と有機EL(OLED)を組み合わせた究極の映像美
34インチ UWQHD(3440 x 1440)の曲面ウルトラワイドゲーミングモニターです。
QD-OLEDといえば、SONYの2022年ブラビア最上位モデル「A95K」にテレビ業界で初めて搭載され話題になりましたね。
そんな次世代パネルを搭載したパイスペックモニターの紹介です!
興味のある方は、ぜひ最後までレビューをご覧下さい!
AW3423DWFについて
ポイント
まずはAW3423DWFのポイントをまとめました。
- 34インチの21:9ウルトラワイド、1800Rの曲面ゲーミングモニター
- 量子ドット+有機ELパネル
- 解像度UWQHD(3440 x 1440)
- リフレッシュレート165Hz、応答速度0.1ms
- 洗練されたスタイリッシュなデザイン
- 価格は公式サイトで114,800円[税込](2023年12月時点)
2023年9月時点で量子ドット+有機ELのパネルを搭載したウルトラワイドモニターは今回レビューする「AW3423DWF」と旧モデル「AW3423DW」、MSIの「MEG342C OD-OLED」の3種類しかありません。
かなり希少なモニターですね。
AW3423DWFは旧モデル「AW3423DW」の廉価版です。比較の詳細は下記「レビュー機AW3423DWFと旧モデルAW3423DWの比較」をご覧下さい。
10万円を超える価格ですが、映像美を追求している方にぜひオススメのモニターです。
スペック
メーカー | DELL |
発売日 | 2022年12月6日 |
画面サイズ | 34.18インチ |
パネル | QD-OLED(量子ドット+有機EL) |
解像度 | UWQHD(3440 x 1440) |
曲率 | 1800R |
パネル表面 | グレア(反射防止コーティング) |
リフレッシュレート | DisplayPort : 165 Hz HDMI : 100 Hz |
応答速度 | 0.1ms(GtG) |
VRR | FreeSync Premium Pro + AdaptiveSync |
入力端子 | DisplayPort 1.4 x 2 HDMI 2.0 × 1 |
VESA規格 | 100 × 100 mm |
ディスプレイ位置調整 | 高さ調整 : 110 mm チルト角度 : -5°/+21° スイベル角度 : -20°/+20° |
寸法&重量 | ・スタンド付き (最低ポジション) – 幅: 81.525 cm – 深さ: 30.571 cm – 高さ: 41.557 cm – 重量: 9.65 kg ・スタンド付き (最高ポジション) – 幅: 81.525 cm – 深さ: 30.571 cm – 高さ: 52.557 mm – 重量: 9.65 kg ・スタンド除く – 幅: 81.525 cm – 深さ: 12.711 cm – 高さ: 36.415 cm – 重量: 6.27 kg |
HDR | DisplayHDR 400 True Black |
最大輝度 | 1000 cd/m² |
コントラスト比 | 1000000:1 / 1000000:1 (ダイナミック) |
色域 | 99.3% DCI-P3, 149% sRGB |
USBハブ | 4ポート |
スピーカー | なし |
付属ケーブル | 電源ケーブル × 1 DisplayPort – DisplayPortケーブル × 1 USB C – DisplayPortケーブル × 1 USB 3.2 Gen1 (5Gbps)アップストリーム ケーブル × 1 |
価格 | 114,800円 [税込](2023年12月時点) |
保証 | 3年 |
QD-OLED(量子ドット+有機EL)
QD(量子ドット)は「Quantum Dot(クオンタムドット)」の略で、ブルーバックライトの光を赤色と緑色に発光する量子ドットの層(量子ドットシート)と組み合わせることで赤、青、緑、それぞれを広色域でかつ、リアルで鮮やかな色彩を実現できます。
要するに圧倒的な色再現が可能とういうことです!
有機ELは「Organic Electro-Luminescence(オルガニック・エレクトロ・ルミネッセンス)」の略です。
世界一般では有機ELではなく、OLED「Organic Light Emitting Diode(オーガニック・ライト・エミッティング ・ダイオード)」と呼ばれます。
同じ意味と考えて良いようです。
さて、これまで主流だった液晶ディスプレイでは液晶の後ろにバックライトの光源が必要でした。そのため液晶では素子を全部暗くしてもバックライトの光が少し漏れて完全な黒を表現できませんでした。
しかし有機ELは素子自体が発光するのでバックライトが要りません。
これにより、完全な漆黒を表現することができ、かつコントラストの高い映像を映し出すことができるのです!
画面は34インチの曲面モニター
横幅は約82cmとかなり大きいです。
購入前にデスクに乗るか確認しておきましょう。
曲面率は1800Rとゆったりしています。
曲面モニターは人によって合う合わないがあるので、できれば店頭で確認しておきたいですね。
リフレッシュレートと応答速度
映像の滑らかさを示すリフレッシュレートは165Hz
映像の残像感の残りにくさを示す応答速度はGtGで0.1ms
FPSなどの画面の切り替わりが速いゲームをするのにも十分な値です。
ただしHDMIの規格は2.0です。HDMIで接続する場合は、リフレッシュレートが100HzになるのでPS5でゲームをしたい方は注意しましょう!
3年間の保証付き
パネルの焼き付き、ドット抜けがあった場合、無料で代替品に交換してもらえます。
3年間は安心して使用できますね。
レビュー機AW3423DWFと旧モデルAW3423DWの比較
(レビュー機) | AW3423DWF(旧モデル) | AW3423DW|
ボディ背面 | ||
VRR | FreeSync Premium Pro + AdaptiveSync | G-SYNC ULTIMATE |
リフレッシュレート | DisplayPort : 165 Hz HDMI : 100 Hz | HDMI : 100 Hz | DisplayPort : 175 Hz
入力端子 | DisplayPort 1.4 x 2 HDMI 2.0 × 1 | DisplayPort 1.4 x 1 HDMI 2.0 × 2 |
ディスプレイ位置調整 | 高さ、チルト、 スイベル | 高さ、チルト、スイベル、回転 |
付属ケーブル | DP to DP USBC to DP USB3.2 | Mini DP to DP HDMI USB3.2 | DP to DP
重量 | 9.65kg(スタンド除く6.27kg) | 10.37kg(スタンド除く6.92kg) |
参考価格 | 13,9800円/税込 | 15,9800円/税込 |
レビュー機AW3423DWFは旧モデルの廉価版
VRR、入力端子の違いはありますが、リフレッシュレートや付属ケーブル、ライティング部分の性能を落とすことで約12.5%のコストダウンをしています。(※2024年10月14日時点の価格差です。)
簡単にまとめると性能を気にならない程度落として、価格を下げたと言うことです。
レビュー機AW3423DWFは基本的にDELL公式サイトでのみ購入することができます。
※2024年10月14追記 いつの間にかAmazon・楽天でも購入できるようになっていました。
DELL公式サイトでは不定期(?)で5%程度の割引をしているので、購入を考えている方は公式サイトを細かくチェックしてみましょう。
こちらが旧モデル。この記事をアップ後、1年して一万円ほど価格が下がっています。
AW3423DWFの開封レビュー
ここからは開封レビューをしていきます。
箱のチェック
まずは箱の大きさから
やはりかなり大きいです……!
箱はモニターを次に買い替えたときにメルカリなどで売りたいので大事に保管しておきます。
重量は14.57kgです。
開封と中身のチェック
箱は必ず寝かせた状態で開けましょう。
上の段に付属品が、下の段にモニターが入っています。しっかりとした緩衝材に包まれているので安心ですね。
付属品は写真、以下の通りです。
- スタンド台座
- スタンド支柱
- カバー
- 電源ケーブル
- DisplayPort – DisplayPortケーブル
- USB C – DisplayPortケーブル
- USB 3.2 Gen1 (5Gbps)アップストリーム ケーブル
- キャリブレーションシート
- 説明書
- マイクロファイバークロス
- 安全および認可機関に関する情報の用紙
- エイリアンステッカー
電源はケーブルのみです。よくある巨大な電源アダプターじゃないのが嬉しいです。
HDMIケーブルは付属しませんので必要であれば別途購入しましょう。
組み立て
有機ELパネルはデリケートです。
モニターの組み立ては箱に入ったままの状態で行いましょう。
まずはスタンド支柱の取り付けです。重たいので落とさないよう注意しましょうね。
「カチッ」と音がすれば簡単に装着できます。
次にスタンド台座の取り付けです。
スタンド支柱の底にスタンド台座を取り付け、手で回せるネジを回せば取り付け完了です。
次にモニターをデスクに設置します。工具レスでたったの3ステップで完了です。
繰り返しになりますが有機ELパネルはデリケートですのでパネル面は絶対に持たないように設置しましょう。
緩衝材を2枚はぐればモニターのお出ましです!
本体デザイン
幅140cmのデスクにこのサイズ感…やはり大きですね。
ディスプレイは紫掛かっています。
夜景を映してみました。発色が良くとても綺麗です。
裏面のデザインはこんな感じ。ロゴと数字が光ります。
下ベゼル中央には「ALIENWARE」の文字、シンプルでかっこいいですね。
スタンドには配線を通せる穴が空いています。
非表示領域は以下の通りです。
ディスプレイ位置調整
高さ調整:110mm
チルト角度:-5°/+21°
スイベル角度:-20°/+20°
接続オプション
インターフェース
- HDMI 2.0 × 1
- DisplayPort 1.4 x 2
- USB 3.2 第1世代 ダウンストリーム、バッテリー充電1.2 x 1
- USB 3.2 第1世代 ダウンストリーム x 3
- USB 3.2 第1世代 アップストリーム × 1
- オーディオラインアウト × 1
- ヘッドフォン × 1
モニターアーム取り付け
VESA規格 100 × 100 に対応しています。
4本のネジを外して定番のAmazonベーシックを取り付けてみました。
Amazonベーシックは11.3kgまで対応しているので6.27kgの本体も余裕を持って取り付けできます。
モニターアームにすればモニターの下にスペースができます。
AW3423DWFを使用した感想
APEX Legendsをプレイ
大画面でAPEXをプレイできます。
色も綺麗で、画面も滑らかに動きます。応答性能も十分で残像感は全く感じませんでした。
ただ画面が広い分、HUD(ステータス情報)が離れて表示されるので少し確認しずらいなと感じました。
サイバーパンク2077をプレイ
オープンワールドと大迫力の34インチモニターの相性はバッチリですね。
有機ELの黒の表現による夜景の描写もとても美しいです。
普段使いも快適
34インチの大画面を活かして画面を3分割で表示できます。
マルチタスクで効率よく作業をすることができますね。
また横に長い画面を活かして、動画編集などの作業がはかどると思います。
映画やアニメも見てみましたがQD-OLEDのパネルはとにかく画質が綺麗です!
下の写真はQD-OLEDとサブのIPSパネルモニターを比べたものです。並べてみるとIPSの方が白っぽく見えます。
IPSでも十分綺麗と思っていましたが、、QD-OLED恐るべし…
メニュー画面
メニューはモニター中央下にあるジョイスティックから操作できます。
機能のひとつ、PIP/PBP(異なる入力ソースを2画面に分割する機能)を使用する場合はリフレッシュレートが60Hzになるので、片側の画面でYouTubeを開いてもう片側でゲームをする、といった際は注意が必要です。
「Dell Display Managerアプリケーション」をインストールすればPCから操作もできます。
スクリーンバー
カッコいいモニターにはカッコいいスクリーンバーも合わせたいですよね。BenQ の ScreenBar Halo を購入したので気になる方は下記の記事もぜひご覧下さい。
AW3423DWFのデメリット
ここからはAW3423DWFのデメリットをまとめました。デメリットといっても事前に仕様を理解していればあまり気になる点ではないでしょう。
- 定期的なパネルケア
- HDMI規格は2.0
- パネル表面は反射防止コーティングがされたグレア
- スピーカーは非搭載
定期的なパネルケア
有機ELパネルはずっと同じ画面を表示させておくと焼き付きを起こしてしまいます。
焼き付きとは「消えずに残ってしまう残像」のことです。
この焼き付きを防止するために4時間毎にピクセルリフレッシュが必要です。有機ELパネルの宿命ですね。
モニターを使い始めて4時間経つと以下のポップアップが表示されます。
作業やゲーム中にいきなり表示されるとビックリするので(というか思いっきり邪魔…)、あらかじめ設定画面から「スタンバイのときに行います」を選択しておきましょう。
こうすることで4時間おきに表示されることはありません。
またモニターを1,500時間以上使用する場合は1時間のメンテナンスが必要です。
毎日4時間ほど使用して1年でメンテナンスが必要になります。忘れずに覚えておきましょう。
有機ELパネルは液晶パネルと比べて短命といわれています。
テレワークなど長時間使用する方には適していないモニターかもしれません。
HDMI規格は2.0
HDMI規格は旧世代の2.0となっています。
PCでしかこのモニターを使用しないのであればデメリットにはなりませんが
PS5で「VRR(可変リフレッシュレート)」が使用できません。
しかし、そもそもPS5は21:9のウルトラワイドモニターには対応していませんが…(両端が黒帯になる)
冒頭に紹介した2023年4月27日に発売されたMSIの「MEG342C OD-OLED」であれば今回のレビュー機と同じQD-OLEDパネルでHDMI2.1を搭載しています。
パネル表面は反射防止コーティングがされたグレア
QD-OLEDの映像美を活かすため、グレア仕様になっています。
グレアは光沢があり、ツヤツヤで見た目がキレイで発色が良いです。テレビやスマホは基本的にグレアですね。
しかしグレアは光による映り込みがあり、PCディスプレイには適していないとされています。目が疲れやすかったり、ゲームでの映り込みによる敵の視認性低下などがあるからです。
そのため、このモニターでは反射防止コーティングが採用されています。
とはいえノングレアと比べると若干の映り込みがあります。個人的には気にならないレベルと思いますが、好みが分かれることろでしょう。
スピーカーは非搭載
スピーカーは内蔵されていないため、外部スピーカーが必要です。
オススメは僕も使用しているRazerのサウンドバーです。モニターアームで取り付けしたときのモニター下のスペースに置くことができます。
まとめ
最後にもう一度、ポイントとデメリットをおさらいしましょう。
- 34インチの21:9ウルトラワイド、1800Rの曲面ゲーミングモニター
- 量子ドット+有機ELパネル
- 解像度UWQHD(3440 x 1440)
- リフレッシュレート165Hz、応答速度0.1ms
- 洗練されたスタイリッシュなデザイン
- 価格は公式サイトで114,800円[税込](2023年12月時点)
- 定期的なパネルケア
- HDMI規格は2.0
- パネル表面は反射防止コーティングがされたグレア
- スピーカーは非搭載
165Hzのリフレッシュレートと0.1msの応答速度でFPSはもちろん、34インチの大画面でグラフィック重視のオープンワールドのゲームや、動画、映画も楽しめるモニターです。
量子ドット+有機ELパネルという次世代の映像美・圧倒的なコントラストとこの性能を考えれば、割引時の10万円台で購入できれば、コスパはかなりいいと思います。
- 究極の映像美を追い求める方
- 34インチの大画面でゲームがしたい方
- 予算に余裕のある方
DELL公式サイトでは不定期(?)で5%程度の割引をしているので、購入を考えている方は公式サイトを細かくチェックしてみましょう。
ベゼルもシンプルでどんなデスクにも合わせやすいと思います。
僕自身、購入して良かったと満足しています。
究極の映像美を求めるならこの「Alienware(エイリアンウェア)」の「AW3423DWF」の購入を検討してみては如何でしょうか!
以上、最後まで読んで頂き有難うございます!